ANOVAと牛肉と僕
こんにちは よしのぶです
なんとなく何かを書きたくて、かといって伝えたい中身があるわけでもないしとりあえず最近作った料理の写真でも貼ってニートの一日がどれだけ暇なものなのかアピールしていこうみたいなノリで書き始めたこのブログですが、3RTくらいしか伸びずに「こんなブログ書いちゃうくらい暇なら仕事しろ」みたいなコメントだけつけられて終わるだろうという当初の予想を裏切る形で想定外に多くの方々に読んで頂けたみたいで嬉しい限りです。
今回は前回書ききれなかったステーキソースについて何点かレシピをあげて解説していきます
前回の記事を読まれてない方はこちらから
まずは肉の仕込みから
今回使うのは100g158円の牛サガリ肉1.7kg
ぶっちゃけ安い赤身肉ならなんでもいいです、牛モモが安ければ迷わずモモブロックを買ってください。
あと流石に居ないとは思いますが、万が一読者の石油王がこのブログに感化されて同じレシピで高級和牛を使ってステーキを焼けば更に美味いんじゃないかと勘違いしないために補足しておくと、真空調理に使う肉はできるだけ安いものを選んだほうがいいです。
肉の値段の違いは大きく脂肪の比率に左右されます
誰もが高級な肉としてイメージする霜降り肉は赤身の肉にどれだけサシ(=脂)が入っているのかによって等級分けされていますが、前回の記事で解説したとおり真空調理の利点はタンパク質の変性に着目した温度管理の簡易性にあるので、タンパク質以外のコラーゲンやら脂肪に関しては55~65℃で温度調整することのアドバンテージが活かせません。
つまり基本的に高い肉はサシが入ってて、ただ焼いて食うだけでそもそも硬くならないから高いのであって、わざわざ硬化を防ぐために真空調理をするメリットが薄いんです。
そんなわけで最小コストで最大効用を得るためにやっすい赤身肉を買いましょう。
流水で30分~1時間ほどかけて解凍していきます
時間の都合がつく方は前日から冷蔵庫に移しておくとテンポいいです
解凍が終わったら表面についてる脂肪とすじを切り取ってジップロックに入るサイズにカットして塩と香草を揉みこんでいきます
香草に関してはクレイジーソルトだけでも十分なのですが、僕はオーバーキル大好きなオタクなので更にニンニク・タイム・ローリエを入れました。
次は真空パックするためにジップロックを9割閉めた状態で水に沈めていき、空気を抜きながら完全に密閉します。
家に大き目の鍋がない人は浴槽でもなんでもいいんでとりあえず水圧を利用して気合で真空パックしてください
最悪ジップロックをほぼ閉めた状態から端っこにストロー突き刺して自力で中の空気吸い出すっていう方法でも構いませんが、僕は一度チャレンジして空気と一緒にスパイスの効いたオリーブオイル飲みこんじゃってかなり後悔したのでオススメはできません。
味が一種類だけだと1.7kg食べきる前に飽きる可能性があるのでもう1袋は醤油+酒で和風の味付けにしてます
酒を真空パックすると湯煎してもアルコールが飛ばないので、アルコールが気になるキッズは予め加熱して5分程沸騰させたものをいれてください。
そしてついにANOVAさんの登場です
お料理用 水温制御クッカー/サーキュレーター(スマホと連動して水の温度をコントロール) [並行輸入品]
ニートの僕に代わって毎日働いてくれてます。ゴールデンウィークにも関わらず9連勤です。圧倒的感謝
肉を入れて57℃4時間で加熱スタート
昼寝してたら4時間経ってました
僕の変わりに働いてくれたANOVAさん、電気代を変わりに払ってくれたお父さん、ありがとう。
煙が出るまで空焚きしてガッチガチに加熱した鉄板で30秒づつ焼きます
テフロン加工のフライパンではなく、できれば鉄板(スキレットかグリルパン)を使ったほうがいいです
鉄板で焼くと何が変わるのって話ですが、単純に熱に強い+熱した鉄板に常温の肉を乗せた瞬間に接触面の温度が下がる振れ幅が少なくて済むので30秒でもしっかりと焦げ目をつけることができます。
テフロンのフライパンだと表面に焦げ目がつくまでに要求される時間が長いので、その結果中まで火が通ってしまい、真空調理した効果が薄れてしまう危険がでてくるのです
また別の問題として、テフロンのフライパンを空焚きすると表面のフッ素コーティングが気化して毒性の気体が生じることから、そもそも強火自体に対応してない商品がほとんどになります。
なんだか老人を狙った悪質なシロアリ駆除業者の営業手法みたいな展開になってしまいましたが、スキレット自体は通常の食器としても使えるオサレで利便性の高いアイテムなのでとりあえず一家に5個くらい買っておいて損はないです。
ニトリにも1000円前後で売ってます
LODGE(ロッジ) ロジック8インチ スキレット フライパン L5SK3 (並行輸入品)
キャプテンスタッグ グランピング キッチン用品 スキレット フライパン 20cm M-5537
表面を炙った後は5分ほど寝かせて肉汁を落ち着かせ、好きな厚さでスライスします
さて、今回はステーキソースについてと語ると言っておきながらソースに触らないまま2000文字も書いてしまいましたが、ここからが本題になります
【フランス風ステーキソース】
アメリカンフードの印象が強いステーキですが、フランス人もそれに負けないくらいステーキが大好きな人種です。
厚切り肉を焼いて塩こしょうとニンニクだけかけて被りつくようなアメリカンステーキの食べ方も間違いなく美味しいですが、元はフランスでフォアグラのテリーヌを調理するために生まれた真空調理によるステーキということで、今回はフレンチソースをチョイスしました。
作り方
★赤ワイン 大さじ2
★フォンドヴォー 大さじ2(なければコンソメキューブ1個に水を大さじ2)
★バルサミコ酢 小さじ2
★ハチミツ 大さじ1
☆バター 小さじ1
☆小麦粉 小さじ1
①★の材料を鍋に入れて沸騰させ、弱めの中火で5分煮詰めます
②☆の材料をいれて中火で加熱し、とろみがついたら完成です
つけあわせはニンジンのグラッセとポテトピューレでフレンチっぽくしてみました
ポテトピューレはマッシュポテトに生クリームとバターを加えて総入れ歯のおじいちゃんでも飲めるように半液状まで柔らかくした介護食です
ミディアムレアの柔らかいステーキにポテトとハニーバルサミコソースのシナジー、なんでまだ規制されてないんだっていうくらい強力なコンボなのでエラッタされる前に是非作ってみてください
【マスタードでビーフサンド】
仕事にせよ趣味にせよ物事を長く続ける秘訣は適度に手を抜くことだと思うんです。
ですので「今日はソースのレシピを紹介するよ!」って書いた紹介記事の2品目から既にソースじゃなくてマスタード塗っただけのサンドイッチを載せてしまうことも”必要な手抜き”であると、聡明な読者の皆様にはご理解頂けると確信しています。
作り方
①パン(バゲットかクロワッサン)を切ってレタスとスライスチーズと肉をいれて粒マスタードを塗ります。
②完成!!1
朝に弱いニートのための3分クックキングレシピです
真空調理した肉はそのまま冷蔵庫にいれておいて翌日食べる分だけカットして湯煎なりレンチンで温めたらすぐ食べれるので時間に追われるニートにも朝起きれないニートにも非常に強力なテンポアドを齎します
【レッドロック風ローストビーフ丼】
少し前から流行の兆しを見せたローストビーフ丼も今や有名店舗が複数挙がる程にメジャーなお手軽外食メニューになりつつありますが、その中でもよく話題にあがるのがレッドロック。
僕は行ったことないんですが名前がワイルドで強そうだしなんか好きです
作り方
☆酒 みりん 醤油 各大さじ1
☆砂糖 しょうがチューブ ニンニクチューブ 各小さじ1
☆すりおろし玉ねぎ 大さじ2(微塵切りでも可)
★ヨーグルト マヨネーズ 各大さじ1
★レモン汁 小さじ2
①☆の材料を鍋にいれ半量になるまで煮詰めます(3~5分くらい)
②★の材料を小皿で混ぜておきます
③ご飯の上に肉を並べて温泉卵を落とし、①と②をかけてブラックペッパーを振り完成
温泉卵はANOVAで67℃30分
結構ボピューミーで満足感あります
味は僕がレッドロックにいったことがないので比較することはできないんですが、1000円払ってランチでこれが出てきても普通に週1で通いたいと思えるくらいのクオリティーでした
原価200円程度で作れるのでQOLを高めたいニートにはオススメの一品です
【サガリのタタキ丼】
牛肉生活も3日続くと、当初の肉に対するありがたみも消え失せ、そもそも肉とはなんなのか、自分はなぜこんなに肉を食べているのか、そんな疑問が頭を過ります。
多分GWが終わり久しぶりの仕事に追われる社畜の皆さん方も、なぜ自分は仕事をしているのか、仕事とは、自分とは、と様々な雑念と戦いながら職務に励まれていることでしょう
そんな迷いもすべて吹き飛ばす、美味しい肉の食べ方の原点にして頂点”サガリのタタキ丼”の紹介を以て今回の記事の締めとさせて頂きます
作り方
①ご飯を盛って肉を並べ、ネギとゴマを振りかける。
②わさび醤油をかけて完成
皆さんが想像する通りの味です
シンプルに””美味い””
そこには何故美味いのかとか、調理法がいいのかわさび醤油との相性がいいのかとか、そんな理屈は一切なく、ただひたすらに純粋な「肉が美味ぇ」っていう事実だけがあって、一口食べただけで今まで自分が抱えていた疑問が全て解消したような、これからの自分の人生と前向きに向き合えるようなそんな気持ちになれました。
徳の高い無職が3日3晩祈りを込めたわさび醤油みたいな感じで悩めるキッズ達に無料で提供してお布施を貰うボランティアビジネスとかワンチャンありますね。
〆といえばやっぱりお茶漬け!!!!!
鮭茶漬け、鯛茶漬けの完全上位互換”サガリ茶漬け”
味は敢えて語りません
これを食べ終えた僕が速攻で追加のブロック肉を購入してきたことだけを報告致します。
というわけで今回は手軽さを重視したニート向け低コスト肉料理を紹介してきました
皆さんも是非美味い肉でも食べて、連休明けの仕事で疲れた心をリフレッシュして70日後の祝日まで頑張ってください^q^